下界を見下ろすと、懐中電灯の灯りが数珠つなぎになって皆が登ってくるのが見える。
頂上はフリースジャケットを着ていても歯がガチガチ鳴るほど寒いので、毛布貸しがたむろしている。そいつらのプチセクハラをかわしながら姉を待っていたが、なかなか来ないので下へ探しに行くことにした。明るいからもう大丈夫だもんね。
どんどん下って行くと、いた──っ!毛布にくるまるオカッパ頭が!「母を訪ねて三千里」のマルコ、キミの気持ちが分かったよ!
「あんた、一体どこにいたん?探したんやで。」ラクダ使いとの事を話すと、気の毒がりながらも笑いをこらえている姉。
2人めでたく日の出を拝むことはできたが、あのさぁ…ひとこと言わせてもらっていい?
こんなショボイ日の出のために、私は死にそうな思いをしたんかいっっ!



