下山する人々の中には、米ナスのような体型のご婦人や、杖をついたヨボヨボのおばあちゃんまでいる。こんな人達まで登っていたの!?

がめついラクダ使いがヘボピーさんを待ち受けていた詰め所。下山道は一本道につき、ここに網を張っておけば魚は嫌でもひっかかるというわけ。くやし──っ!!(ビチビチ)
「20ドル!」ラクダ使いが私を見つけ飛んで来た。待ちきれなくて探しにきたようだ。ちっ、やはり見つかったか。
「5ドル!」(姉)「ノー!20ドル!」
白人達から白い眼で見られつつ山上で繰り広げられる、関西のオバハンVSエジプトのヒステリー男の攻防。
結局10ドルで決着。関西のオバハンの負けっ!(ボリボリの値段です)
しかし、ガイドも見てるだけじゃなくて少しは私達を助けてくれたらいいのに。
このガイド、あんまり役に立たなかったよ。しかも、私についてきた謎の男は、もう片方のガイドだったことが判明。早く言えっ!!

同僚とのおしゃべりに精を出す使えないガイド。ごらんください顧客とのこの距離感を。ちょっと待て!下山するまでが遠足ですよ?!
こんな、何かのバツゲームとしか思えないようなシナイ山だった。しかし、私は次の日には、なぜか無性にシナイ山に登りたくなったのだった。
そして来年のゴールデンウィーク、私はまたしても苦行のようなエジプト旅行をしている気がする。
これって、もしかしてマゾ体質?
<了>
<もうちょっと次ページに続きます>