2019年11月24日(日)

真剣なマヤ
ちっちゃくろいマメ粒ごときに真剣そのもの。

Safariの閲覧履歴を削除してWordPressを開いたら、いきなり表示された「ブラウザーでのこの投稿のバックアップは、以下のバージョンとは異なります」。

あのねぇ……パソコンの中の小人さんとWordPressの中の人。説明不足って言葉、知ってるかな?キャッシュを削除しちゃいけなかったの?
「異なります」だからどうすればいいのか、全然意味が分からないよ!ちょっとこっちに出てきて説明してくれよぉぉぉおおおおお!

……と苦しみ悶えるSUNNY SUNDRY。
まぁ、我が家はやってもやらなくても収入には響かない趣味のホームページだからまだいいけれど、エレクトリックコマースの導入に店の存亡がかかっている個人商店主のおっさんなんか、「吾輩の使い方を学ぶか?それとも死か?」って喉元に刃を突き付けられている気分だろうなあ。
生きろ!WordPressと戦うすべてのデジタルベイビーズ!(気分は「マトリックス」のトリニティー)

さて、ついさっきまで秋晴れだった空は一転にわかにかき曇り、雨の匂いが漂ってきた。
心なしか湿気を増した風が薄汚れたカーテンをそよがせる隣室からは、マヤのいびきが聞こえてくる。

私の主食(玄米おにぎり、丸亀製麺のかけうどん、吉野家の牛丼並)よりもお高いオーガニックフード(一食あたり平均500円)をたらふく食べて、私の気配がすることに安心しきって眠っているのだ。なんと愛らしいことだろう!

さて、コッカースパニエルやアフガンハウンドといった垂れ耳で長毛の犬にご飯を食べさせる時、耳の毛が汚れないように「スヌード」を着けてやる。
マヤも例に漏れずスヌードをかぶって食事する。いや、我が家の場合はスヌード「もどき」と呼ぶべきだろうか。

何故ならばマヤがかぶらされているものは、私が使い古したヘアバンドと洗濯バサミで構成された、「貧者のスヌード」だからだ!

☆☆正しいスヌード→_(┐「ε:)_

マヤのスヌードもどき
頭上にぴょこんと出た部分がテレタビーズみたい。

我が家ではこのスヌードを「テレタビージュ」と呼んでおり、マヤを呼び寄せて「さあ!テレタビージュしようね!」と装着してやる。
すると呆けた頭でもご飯をもらえると分かるのだろう、認知症由来の無為なグルグル運動をやめて、おとなしくテレタビーズ化するのである。

テレタビーズとは1997年〜放映された英BBCの幼児向けテレビ番組。
腹にテレビを付けた二足歩行の生き物・ティンキーウィンキー、ディプシー、ラーラ、ポーが、テレタビーランドで延々と歌ったり踊ったりする、脳みそにじわじわ負荷のかかる番組である。
著作権的な問題でここにダイレクトにYouTubeのアドレスを貼るのはためらわれるので、よろしければ一度検索して頂きたい。私は一話見ただけで一週間ほど変な音楽が脳内でエンドレスリプレイされて苦しんだ。

貧者のスヌード
貧者のスヌード

老化に伴い急速に衰えつつあるマヤは、自分でお皿からご飯を食べることが滅多になくなった。だからスプーンですくって一口一口、犬おじやを食べさせる。

「さあ、テレタビージュしようね!」とスヌードを示すと、遠い昔の出来事を思い出したような顔をしてぐるぐる回るのを止め、おとなしく首を差し出す犬。
貰えるものはローストビーフでもフライドチキンでもなく「飲み込みやすさ」だけが取り柄の変な匂いのする老犬食。

だというのに文句ひとつ言わない犬を見ると愛しくて、限りなく優しい気持ちでテレタビージュをしてやるのだ。

立ちイヌ
2年前にはこうして立ってたのになあ!彼らはあっという間に老いてゆく。