2020年4月25日(土)

マヤ
白内障でもうほとんど見えていないらしいマヤの瞳。青みがかったわらび餅みたいな色、これはこれでなんか綺麗だな。

1ヶ月ほど前から不調が続いている。集中力も想像力も働かず、まるで卵の薄膜を通して外界を見ているみたいに頭がぼんやり。集中力を奮い立たせて何か考えようとしても、「考えるポーズをしているひと」になってしまう。

こんな状態では文章を書くのも苦労する。30分程度パソコンに向かい合っただけで頭がこんがらがって収拾がつかなくなるから、じきに諦めて布団にもぐり込む日々。

微熱もある。ここしばらく平熱(36度5分)と37℃の間を行ったり来たり。加えて断続的な空咳。風邪をひいても咳は出ないタイプなのに……と不安がよぎる。

体調不良の原因には、家を出てから帰宅するまでつけっぱなしのマスクのせいもあるだろう。もともとマスクは大の苦手なのだ。ただでさえ浅い呼吸がますます浅くなっており、釣り上げられた魚の気分を味わっている。
空気が胸の上の方で留まって肺の奥まで入らない感覚がなんともいえず不愉快で、発作的にマスクをむしり取り、キエェエーッ!と金切り声て叫びたくなる。

ひょっとすると私はすでに新型コロナウイルス感染症に罹患しているのかもしれない。そんな不安が芽生えることもある。
思い描くのはウイルスで無人の街となったNYシティー、愛犬(シェパード)とふたりぼっちでサバイバルするSF映画の主人公。
終盤では己が手を血に染めて、ウイルスに感染した最愛の相棒の命を絶つのだ……って、それはウィル・スミスの「アイ・アム・レジェンド」だっつーの。

それにしても万一コロナだとしたら、熱が37度以上には上がらないケースなんてあるんだろうか?保健所のガイドラインには、「37度5分以上の熱が4日続かない限りこっちくんな(^^)」と記されているそうだが。

これは「マスク装着が引き起こす酸素不足による体調不良」?それとも私の体内のミクロの世界では働く細胞たちが免疫力を獲得するため、新型コロナウイルスと死闘を繰り広げているのだろうか?

万が一にも戦闘中なら、踏ん張ってくれよ免疫力!毎日昼食に好きでもない納豆を食べ、「こんなちっちゃいのに高いよなあ」とぼやきながらヤクルトを飲み続けた成果を今こそ解き放つのだ!

もしも負ければ私が最も恐れるもの——保健所の消毒隊が会社にやってくる。消毒を避けられるなら、免疫アップアイテムとして山田養蜂場の「マヌカハニー」(お高い)をプラスしてもいいくらい、それは恐怖の近未来だ。

……というのは、整理整頓が大の苦手な私、デスク周りは伊勢湾台風が過ぎ去った後の浜辺か、おさるのジョージに無茶苦茶に引っかき回された黄色い帽子のおじさんの書斎か、というレベルで乱雑の極みだからである。

そんなところへ豪快に消毒薬を撒かれようものなら、退院後、泣きながら掃除しなくてはならないし、なによりも保健所の人の手前、社会人として恥ずかしすぎる

それにしても一体いつ収束するのだろう、コロナ騒動は。少なくとも夏コミはなしだな、と考えているのだが(そこか)

会社が週2のリモートワーク日を取り入れた上、勤務時間は10時ー16時半に短縮、とお仕事的には相当楽になっているはずなのに、とにかくダルい。ダルすぎて何もできない。どうしてこんなに体調が悪いのか。やっぱり原因はマスクなのだろうか。

マスクなしでも白い目で見られない世界、早く戻ってこないかな……。
会社から支給された百枚のマスク(一枚60円!)。これを「使い切れなかったね」と笑いながら物入れにしまう日を心から待ち望んでいる。

マヤ
重ねた布団に乗せてやったら、ずり落ちそうになりながら眠り始めた。
マヤ
主人がそばにいる安全な場所で満腹になって好きなだけ眠る。それが犬の幸せなのだろう。シンプルなありようが羨ましくなる。
背中を丸めて排尿中。
インギー
ヘボピーねえちゃんに抱っこされながらうとうと。おじいちゃんになったもんだねえ。